漫画『haha』1話 あらすじ
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1963年下関の街にて。
天パ少女は生意気にも思った。
「海と山、この街は私には小さすぎる」と。
父は警察署長、母は割烹旅館の女将という両親のもとに育った良太の母・のぶえ。
のぶえは旅館の手伝いもせずに学校のセーラー服のまま旅館から盗んだビールで友達と酒盛りをするような娘だった。
チンピラに絡まれても臆することがない。
反撃するわ急所を蹴るわその頃で言うところのスケバンだった。
のぶえの母親はパイプをくゆらせながらのぶえに注意をするが全く聞きゃしない。
「親の意見となすびの花は千に一つの仇も無しって言うでしょ?」
そんなふうに諭しても
「あたしのようななすびはどうせ花も咲きゃしないわ」
と受け入れるそぶりもない。
誰にも何にも縛られず気ままに生きることが私らしい生き方なんて粋がってた18歳だった。
それから35年後の1998年川崎では、そののぶえが息子の良太を育てていた。
「グーグー寝てないでパッと起きなさい!カーテンも開ける!それから日光に当たらないと病むわよ!」
口を開けば良太に説教の毎日。
良太はうんざりしながらも渋々のぶえの言うことに従っていた。
(この説教っぷりは誰に伝授されたのか・・・・)
他にも勝手気まま、傍若無人な母・のぶえの事についてふと良太は考えた。
(歴史の授業で赤の他人のことはたくさん知ったのに、目の前にいる母の歴史は何もしらない)
いつか母が死んでしまった時、母のことをもっと聞いておけばと後悔するのではないか、と。
母親の過去を好んで聞こうとする子供はそうはいない。
踏み込んではいけない聖域のような・・・
しかし良太はこうも思う。
母親の人生に耳を傾けるのも親に対する敬意ではないかと。
そしてのぶえは昔の事を思い出しながら良太に話して聞かせることになったのだった。
良太・18歳。
のぶえが下関でやりたいように生きていた、その年齢になっていた。
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